82年おとこ、77年おんな。

日々の生活、時々、旅行。マイル、ホテル、クレジットカード、仮想通貨、広く浅く触れています。

映画:詩季織々@キネカ大森

ご覧いただきましてありがとうございます、82年おとこです。

久々に映画館へ足を運んでみました。鑑賞作品は”詩季織々”、製作は新海誠監督作品で知られるコミックスウェーブフィルムです。中国の3つの都市を舞台に、3つの短編で綴られる青春オムニバス作品です。

f:id:gmkb:20180810235957j:plain

shikioriori.jp

以下、多少なりともネタバレが含まれますので、気になる方は進まないようお願いします。

まず、作品の印象ですが、新海監督の作品をご覧になった方であれば、必ずや既視感を覚えることと思います。製作会社が同じコミックスウェーブフィルムという点に加え、発起人であり総監督を務めるリ・ハオリン氏自身が、新海監督に強い憧れを持ち実現した作品ですから、当然といえば当然です。そして、作品の焦点は”衣食住行”、日本で言うところの”衣食住”です。生活の基礎となる要素それぞれに、各話でモチーフを定め作品作りが行われています。

一話目の”陽だまりの朝食”は、主人公が幼い頃に祖母と食べたビーフンの思い出が軸に据えられています。学生時代の甘酸っぱい時間の中で食していたビーフン、就職しチェーン店で食べる少し味気ないビーフン、そして祖母の死に立会うことで思い出を振り返る、そんな食をモチーフにした作品です。こうして書くと、ただの食べるの大好きマンみたいですが、そこはまぁ、うまくまとめられています。ただ、ビーフンの露出過多が少しばかし気になってしまいました。

二話目は”小さなファッションショー”、モデルで成功を納めた姉と、服飾の専門学校に通う妹、その二人が一緒に暮らす生活が描き出されます。ストーリーの流れは順風満帆だったモデルの姉が、歳を重ねるにつれ新人モデルの台頭に危機感を募らせ、自分を追い込み仕事中に怪我を負ってしまう。そこで挫折するが、周囲の優しさに勇気づけられ再出発するという内容です。これは、先が読みやすいというか、むしろ予定調和を楽しむお話でした。

そして三話目の”上海恋”、待ってましたの新海監督テイスト満載な作品です。男女3人の幼馴染が成長過程で起こる照れや強がり、それを発端にした致命的なすれ違い、そんなモチーフを丁寧に描き出しています。内容は細く書きませんが、これはまさに中国版”秒速5センチメートル”ではないでしょうか。エンターテインメントとして成功を収めた”君の名は。”では無く、表現が難しいですが、言うなればダークな側面を切り取り白日のもとに晒す、そんな秒速5センチメートル的な作品です。

ただ異なる点は、最後はみんなに救いが待っている、分かりやすいハッピーエンドが心を楽にしてくれる映画でした。

 

ちなみに訪れたキネカ大森は、日本初のシネコンとして知られ、3つあるスクリーンは席数は60〜120席程度と小規模で居心地の良い映画館でした。

ttcg.jp

f:id:gmkb:20180811000404j:plain
f:id:gmkb:20180811000213j:plain

 

スポンサーリンク